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2014年4月10日 (木曜日)

わいせつ罪

過去の日本国において厳しい刑事法的対応が導入された原因について,西欧列強におけるキリスト教の考え方を強調する見解が比較的多い。たしかに,そういう側面はあったと思われる。

では,問題となる対象は何であったのかということを考えてみると,一般人における性的風俗ではなく宗教問題だった可能性がある。

例えば,聖天や歓喜仏などに対する信仰を考えてみると比較的分かりやすいだろうし,古代史の好きな人であれば,男根神に対する信仰などを考えてみると理解しやすいのではないかと思う。

基本的人権の1つとしての信教の自由が保障されていなかった時代には,そういうものだったと考えるしかない。

しかし,現代社会では,信教の自由の自由を前提にものごとを考えなければならない。

この信教の自由には無信仰(無神論)の自由ももちろん含まれる。

お互いに内心の自由を尊重し,侵害することがないということを基本とするので,自分の信ずる信仰とは異なるという理由で,排撃したり破壊したりすることは許されない。理性的な説得は許容範囲内かもしれないが,それを超えれば信教の自由に対する侵害行為となる。

この課題について,現行の日本国憲法を前提とし,可能な限り合理的に解釈するとすれば,宗教的信条等にかかわるものである限り,わいせつ罪を安易に適用することは,基本的人権の侵害に該当し得ると解釈するしかないだろうと考える。

特定の宗教・宗派における性的事柄に対する価値判断基準のみを優先することは許されない。

ちなみに,『古事記』や『日本書紀』等のはじめのほうには,イサナギとイザナギの婚姻祭礼に関する記述がある。これは,古代史研究においても文化人類学等の関連諸学の研究においても非常に貴重なもので,極めて重要な文化遺産の1つだと言える。しかし,法律を中途半端にかじっただけの者が読めば,「わいせつ文書」だと主張し,発禁すべきだとの意見を形成するかもしれない。そういう発想しかできない者のことを馬鹿者という。

ただし,布教活動と称して(布教活動の外形を装う場合を含む。),強要,脅迫,マインドコントロール,詐欺等が行われる場合には,別の考察を要する。

なお,日本における異端弾圧の事例については,『異端の教団-歴史の闇に封印された異端宗教の扉を開く!』(洋泉社,1995)が参考になる。

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コメント

momoさん

日本の法令が適用可能な事案であればわいせつ物(わいせつ画像)の陳列罪に該当することがあるのでしょうけど,実際には外国人が外国のサーバで公開していることが結構多くて日本の警察の捜査権が及ばないことがあります。

また,どういう作品のことを指しているのかわかりませんけど,問題の作品が表現の自由の範囲内のものであれば,違法行為ではありません。そもそもポルノが自由な国では,暴力的なものなどわいせつ性とは無関係の理由で逮捕・起訴されることがあるのは一応別として,わいせつ物であることそれ自体については法律上何の問題もないです。日本の法制は,世界的にはむしろちょっとおかしい部分があるくらいです。

・・・というわけなんですが,日本人が日本のサーバで公開していると確信をもてるものであれば,告発してみたらよいのではないでしょうか?

投稿: 夏井高人 | 2014年6月21日 (土曜日) 16時30分

インターネット上で、AV動画が大量にのっているのですが、すぐに摘発することはできますか?最近は、AV男優のやらせや、女子高生のレイプ動画が増えています。摘発したいです。

投稿: momo | 2014年6月21日 (土曜日) 14時09分

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