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2014年3月26日 (水曜日)

米国と英国の諜報機関が有名企業のWebサイトを偽装?

下記の記事が出ている。

 When gov't spies fake your company's website, what can be done?
 ars technica: March 25, 2014
 http://arstechnica.com/tech-policy/2014/03/when-govt-spies-fake-your-companys-website-what-can-be-done/

基本的にはフィッシングサイトと同じということになる。

法的課題としては,政府の諜報機関が同じことを実行した場合,違法性阻却事由があると言えるかどうかということに尽きる。

ここでもまた,戦時の法と平時の法とでは,違法性を基礎付ける事由と違法性阻却事由とが逆転してしまうという非常に困難な問題が存在している。

なお,平時の法を前提として,フィッシングサイトが知的財産権侵害として犯罪を構成する場合があることは,既に「サイバー犯罪の研究」の中で詳論した。それ以上に述べるべきことはない。

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