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2014年3月31日 (月曜日)

夏井高人「中国古典文献にみえる石斛の産地」

苦労して書いた下記の論説が刊行された。

 夏井高人
 「中国古典文献にみえる石斛の産地」
 やまくさ64号137~177頁
 2014年3月31日

目次構成は次のとおり。

  1 はじめに
  2 中国古文献上から推定できる地名
   2.1 山海経
   2.2 神農本草經及び名医別録
   2.3 神農本草經集注(本草集注)
   2.4 通典
   2.5 新修本草(唐本草)
   2.5 圖經本草
   2.6 證類本草
   2.7 文獻通考
   2.8 札樸
 3 金釵石斛の解釈
 4 鉄皮石斛の植物分類学上の取扱い
  4.1 Kew の分類
  4.2 日本国政府における取扱い
  4.3 中国における分類
  4.4 石斛基原植物の遺伝子解析結果
 5 細茎石斛の植物分類上の留意点
  5.1 西欧流植物分類学に基づく日本最初の石斛の記述
  5.2 明治時代以降におけるセッコクの同定
  5.3 中国における細茎石斛の理解
  5.4 『本草圖譜』における石斛の絵姿
  5.5 日本のセッコクと中国の細茎石斛を対比する際の留意点
 6 まとめ
 (参考写真)

 ※ 番号2.5~2.8は校正漏れ

この論説は,中山信弘先生の記念論文集の論文原稿の一部として構想して書き始めたものなのだが,文字制限が1万5000字のところ,実際に書いてみたら7万字ほどになってしまった。そこで,3つの部分に分割し,1万5000字ほどにまとめなおしたものを記念論文集用に書いて既に提出した。次に,石斛の定義に関する部分(約4万字)をまとめなおし,東京山草会の年報に寄稿した。これが,この「中国古典文献にみえる石斛の産地」だ。残りの1万5000字ほどの部分(薬方に関する部分)は,12回くらいに分割してらん・ゆり部会の月刊ニュースに連載することにした。まとめなおしても1回3000字くらいで,合計4万字程度でおさめる予定だったのだが,わかりにくい部分を書き足しながらまとめなおしていたら,過去の連載3回分+4回目原稿分だけで,既に10万字を軽く超過してしまった。連載を終えるころには全体で30万字以上になっているのではないかと思う。

がんばって連載を続けたい。

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