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2014年2月19日 (水曜日)

韓国:Samsungが,Dysonに対し,DysonのSamsungに対する知的財産権侵害訴訟の提起はSamsungの名誉を毀損するものだとして,巨額の損害賠償請求訴訟を提起

下記の記事が出ている。

 Samsung sues Dyson for 'copycat claims that hurt image'
 BBC: 18 February, 2014
 http://www.bbc.co.uk/news/technology-26242865

Samsungの訴訟提起行為は,あまりにもひどい。

この訴訟が日本で提起され,私がその事件の担当裁判官であれば,当然のことながら,訴状を却下する。

しかし,韓国の裁判所は,Samsungの請求を認容する可能性がある。

Samsungの主張は,世界的には全く認められない主張だ。韓国内でのみ通用する。

そして,韓国が世界(とりわけ米国)の知的財産権保護の法的枠組みや世界的に標準的なものと考えられている司法制度から大きくかけ離れた国家だということを強烈に印象付けることになることは避けられない。

BBCは,それゆえに,上記の記事を掲載したのだと思う。

Samsungが本来なすべきことは,Dysonを原告とする訴訟において,最善を尽くし,勝訴すること以外にはなかった。勝訴すれば,企業イメージを大幅に向上させることもできたはずだ。現実には敗訴して損害賠償金の支払を命じられている。

結局,Samsungは,意図せずして,「韓国とはどのような国なのか?」ということを世界に理解させる上では歴史的な大きな貢献をしたことになると思う。ただし,Samsung自身がそのことを自覚できていないことが最も大きな問題点かもしれない。

今後の予測としては,Samsungの評価が世界的に低下することになるだろう。

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