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2014年1月31日 (金曜日)

飯沼勇義『解き明かされる日本最古の歴史津波』

下記の書籍がAmazonから届いたので,早速読んでみた。私の最速モードで読むことができるとても興味深い書籍だった。

 解き明かされる日本最古の歴史津波
 飯沼勇義
 鳥影社 (2013/3/11)
 ISBN-13: 978-4862653994

正確には,当時の海水面の高さを考慮した補正が必要なのではないかと考える。海水面の高さは,固定的なものではなく,時代によって大きく異なる。これは,寒冷化と温暖化を繰り返す地球の運動の中で必然的に生ずる海水総量の変化に伴うものであることがある。また,地殻(プレート)の運動により陸地部分の地殻が大規模に隆起したり沈降したりすることによる場合もある。両方の要素が同時に作用した時代もあるだろう。

私は,「海岸」から「海浜」への変化があったと考える。江戸時代の船が基本的に平底の単純な構造の船だけになってしまった最大の原因は,ここにある。戦国時代が終わるころまでは残存していた可能性が高いが,徳川幕府が成立し安定期に入るまでの間に,各地の水軍が平定された結果,消滅することになったのだろう。しかし,かつては,竜骨をもつ立派な外洋船が多数存在したのだろう。

今後,関連諸学の才能を集中的・総合的に投入し,更に研究が尽されるべきだろう。

ただし,全てが相対的な数値に過ぎないという前提でものごとを考える必要がある。会話可能な思考のために何らかの基準値(基準点)というものを設定する必要はある。しかし,本当は,それは無数に存在し得る相対値の中の1点を(会話可能な状況を創出するために)任意に選択し,便宜上,基準点としているだけのことだ。それは物理的な絶対値ではない。

しかし,それにしても,よくここまで詳しく調べたものだと思う。

すばらしい業績だ。

全ての日本人にとって必読の一冊だと考える。

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