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2014年1月18日 (土曜日)

非常に多数のスマート家電製品(スマート冷蔵庫など)がハックされスパムメールの発信源にされている?

下記の記事が出ている。

 Fridge sends spam emails as attack hits smart gadgets
 BBC: 17 January, 2014
 http://www.bbc.co.uk/news/technology-25780908

一般に,「モノのインターネット」と呼ばれるスマートホーム,スマート家電製品などは,セキュリティが非常に弱い。セキュリティソフト等のアップデートもない(物理的にメモリ容量が小さくアップデートしようがない。)。

しかも,電波遮蔽が著しく脆弱なので,いつでも電磁波攻撃を受けて破壊されたり制御を奪われたりする危険性がある。

理論や理想や期待値はともかくとして,現実に存在している実装・運用の安全性はゼロに近い。

[追記:2013年1月29日]

関連記事を追加する。

 冷蔵庫によるスパム送信は誤報
 Symantec: 27 January, 2014
 http://www.symantec.com/connect/ja/blogs-334

ただ,ちょっと変。

例えば,ATM端末装置が汚染されたのではなく,それを制御する銀行のメインシステムが汚染されている場合,ATMネットワークシステムが汚染されていることに何ら変わりがない。同様に,冷蔵庫が汚染されていなくても,冷蔵庫を制御するPCが汚染されれば,家電制御ネットワークが汚染されたことに何ら変わりがない。

だから,冷蔵庫が汚染されていなかったということは,モノのインターネットは汚染されていなかったということにならないどころか,逆に,やはり汚染されるということを論証していることになると思う。

翻訳ということもあるが,「冷蔵庫などの個々の家電製品がハックされなくてもモノのインターネットがハックされスパム発信の踏み台にされることを確認」というタイトルの記事にしたほうが妥当だと考える。

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