« Firefoxのプラグインとしてbotネットを構成するマルウェア | トップページ | 警視庁:三菱重工に対するサイバー攻撃の立件を断念 »

2013年12月17日 (火曜日)

米国:NSAによる携帯電話通信傍受は違法との判断

下記の記事が出ている。

 U.S. judge rules phone surveillance program is likely unlawful
 REUTERS: December 16, 2013
 http://www.reuters.com/article/2013/12/16/us-usa-security-ruling-idUSBRE9BF19B20131216

 NSA mass phone surveillance programme 'unconstitutional'
 BBC: 17 December, 2013
 http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-25410064

もし日本の電気通信事業者の中でNSAの協力者が存在する場合,NSAの通信傍受が米国においては適法行為である限り日本国電気通信事業者による協力行為も「正当業務」の範囲内にあるものとして違法性阻却を考える余地が全くないわけではない。しかし,NSAの通信傍受が米国において違法行為であるとすると,日本国電気通信事業者による協力行為は違法性を阻却されないことになるので,結果的に,電気通信事業法違反として厳しく処罰されることを免れることができない状態にあると解するしかない。

しかし,日本の総務省がこの事態について何らかのアクションを起こすとは全く考えられないので,結局,誰も処罰されることはないだろうと想像している。

|

« Firefoxのプラグインとしてbotネットを構成するマルウェア | トップページ | 警視庁:三菱重工に対するサイバー攻撃の立件を断念 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« Firefoxのプラグインとしてbotネットを構成するマルウェア | トップページ | 警視庁:三菱重工に対するサイバー攻撃の立件を断念 »