EU:米国との間にテロリスト資産移転情報提供合意の破棄を検討
下記の記事が出ている。
European Parliament Calls for Freeze on EU-US Terrorist Tracking Agreement
infoSecurity: 23 October, 2013
http://www.infosecurity-magazine.com/view/35236/european-parliament-calls-for-freeze-on-euus-terrorist-tracking-agreement/
Five Eyesによる国際的な諜報活動の影響は大きい。
もちろん,NSA情報リークに始まった出来事ではあるけれども,いずれ時間がたてば誰にでもわかることだ。退役した軍人や諜報機関員の全ての口が堅いとは信じられない。
インターネットは,そのようなリアルタイムの広域監視を可能にするための装置として開発され,民間企業の参入を促すことによって「他人の財布」で普及を促進させてきたものなので,最初からそういうものだという事実をあっさりと認めるべきだろうと思う。
どの国が始めても,結局はそういうことになる。
だから,「そういうものとして利用する」という方向へとインターネットの哲学それ自体を180度転換する必要がある。
危険なものを安全なものとして扱うことは,危険なものが本来有している危険性を更に何倍にも拡大することになる。
危険なものは危険なものとして認識させる政策論が最も正しい。
自動車でさえ,本来的に危険な道具なので,免許制となっているし,その危険性を認識させるための教育や講習などがある。それと同じだ。
利便性だけを主張する者は,馬鹿であるか詐欺師であるか,そのどちらかであると言える。
また,インターネットの「光と影」という考え方にも反対する。
光と影があるのではない。
結局,本来的に危険なものだという理解をベースとした上で,危険を承知で利用する場合の方法等を考えるという思考手順のほうが明らかに正しい。
[追記:2013年10月25日]
関連記事を追加する。
EU says distrust of US on spying may harm terror fight
BBC: 25 October, 2013
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-24668286
[追記:2013年10月26日]
関連記事を追加する。
Allegation of U.S. Spying on Merkel Puts Obama at Crossroads
New York Times: October 24, 2013
http://www.nytimes.com/2013/10/25/world/europe/allegation-of-us-spying-on-merkel-puts-obama-at-crossroads.html
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