女性ホルモン(エストロゲン)の減少が男性機能の低下に影響しているとの研究結果
下記の記事が出ている。
エストロゲンの欠乏が男性の性欲減退と関係、研究
AFP BB: 2013年09月12日
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2967821/11335591
この研究結果は,それ自体として尊重すべきものなのだろう。専門家ではないので,よくわからない。
しかし,私は,別の側面も考えるべきだと思っている。
それは,性欲の充足が少しもアトラクティブではなくなってしまっているという社会環境の変化だ。
欲望の対象は他にいくらでもある。性欲を一切充足しなくても,かなり満たされた生活を送ることができる。そして,「子孫を残すために性欲を極大化すべし」とする社会的圧力が(少なくとも都市部においては)著しく低下している。性欲充足が果たしてきた社会的機能が喪失してしまったのだ。
また,そもそも「「欲望にとりつかれること」それ自体から逃れようとする欲望」という非常に高尚な欲望も存在する。
・・・というわけだ。
ちなみに,日本国の刑法は「わいせつ物」を厳しく禁止しているから,性欲の充足を「悪」として抑圧し,性欲について語ることができないようにしてしまっている国家のひとつであると言える。「わいせつ物」に関する刑法の体系は,日本人の少子化どころか日本人の絶滅を積極的かつ明確に目指していると評価することも可能だろう。
涅槃に達すれば性欲もゼロになるので,日本国はまことに(小乗でいうところの)仏教国であると言える。
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