英国:オリンパスの粉飾事件で,オリンパス及び英国内の関連会社を起訴?
下記の記事が出ている。
Olympus to be prosecuted by UK fraud agency
BBC: 4 September, 2013
http://www.bbc.co.uk/news/business-23955003
経営陣全部が悪であり,マネジメントシステムによる統制が全く意味をなさないどころか逆に悪を完遂するための仕組みとして機能してしまうというタイプの代表例として長く記憶されるべき事例だと考える。
現在でも,経営トップが悪である組織は多数ある。
そのような場合,内部統制は全く無意味なので,外部からの(合法的な)介入・経営組織の破壊と超厳罰主義で臨むしかない。
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コメント
立山紘毅 先生
寄生虫みたいな連中が一番悪いのですが・・・それにそそのかされて私利私欲に走る経営陣は情けないです。
当該組織の本来の存在理由を正しく再認識すべきだと思います。
福沢諭吉さんもお墓の中で泣いているかもしれません。
投稿: 夏井高人 | 2013年9月13日 (金曜日) 19時59分
夏井高人 先生
もうちょっとひねってくるかと期待していたのですが……(^^;
そういえば、素子からソフトウェアまでとんがった技術集団を擁しながら、最近、新聞記事を賑わせる時は巨額赤字決算のみ、という某電機メーカーもありますね。黒船来るということでやってきたアメリカ人CEOも、資産の売り食いでもうけた2期だけが黒字だったというのに、毎年8億円の報酬をかすめ取り……近所のショップがあきれて系列下から離れました。
そういえば、有能な研究者を擁しながらそれを生かし切れないぼんくら理事会が高額の報酬を食んでいる大学もずいぶんありますね。どことは言いませんが。
経営学を教えてメシを食っているはずの人が、こういうことに一番鈍感だったりするのも天下の奇観です。
投稿: 立山紘毅 | 2013年9月13日 (金曜日) 19時46分
立山紘毅 先生
オリンパスは,過去においても当然そうですし,現時点においても世界最高峰の技術力をもった職人の集団だと信じています。
素晴らしい作品ばかりです。
職人を軽視し,つまらない理屈とごまかしに翻弄される経営陣にしてしまった真の責任者は他にいるでしょう。あまり詳しく書くと問題があるので書けませんが・・・
しかし,駄目経営陣になってしまい関連法規の一番肝心なところに違反してしまったら経営陣としては駄目です。
オリンパスを世界に冠たるオリンパスとして持続させるためには駄目な経営陣を排除するしかなかったと思います。
オリンパスが経営組織としてもきちんと再生したと世間に向かって威張るためには,素朴な正義感から内部告発に踏み切ったA氏を復権させるべきだと思っています。
それがオリンパスが生き残るための唯一の途です。
世界中にオリンパス製品の熱烈なファンが大勢います。
そのファンの期待を裏切らないで欲しい。
経営の基本とは,そういうことではないでしょうか?
投稿: 夏井高人 | 2013年9月13日 (金曜日) 19時36分
夏井高人 先生
うむぅ、私はその「悪の巣窟」からカメラを買ってしまいました(^^ゞ。
特にそのレンズ、75mm/f1.8EDは近来の銘玉といっていい描写力を誇り、オリンパスにしてはやや華やかな(といっても満艦飾には絶対にならない)色彩ながら、精密さはこの職人集団のきまじめさを物語るに十分でした。
悪の蠱惑に負けたのでしょうか?(^^ゞ
投稿: 立山紘毅 | 2013年9月13日 (金曜日) 18時41分
丸山満彦さん
ご無沙汰してます。
マネジメントシステムが流行り始めたころから同じことを言って警告し続けてきたことはよくご存知だと思いますし,その結果,ずっとひどい目にあってきたこともご存知だと思います。
「せっかくのビジネスチャンスにケチをつけるな!」ということなんでしょうね。
今でも逆恨みされることがあります。
しかし,私は,自分が正しいと思うことを述べてきたわけだし実際正しかったわけで,妙な批判をした人々は去るべきだと考えています。丸山さんの業界でも自主的に徹底した浄化が必要だと思いますよ。
もちろん,私が属する業界も同じだと思いますが・・・
今後,かなり大きな事件が続々と世間で知られるようになることでしょう(もちろん,既に情報を得ておられると推測しますが・・・)。
投稿: 夏井高人 | 2013年9月 8日 (日曜日) 14時38分
ご無沙汰しております。
ガバナンスやマネジメントシステムは目的を達成するための仕組みですから、目的が悪の場合は。。。
投稿: 丸山満彦 | 2013年9月 8日 (日曜日) 12時41分