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2013年9月25日 (水曜日)

米国:カリフォルニア州議会が,未成年者についてネット上の個人データの消去を請求する権利を認める法案を可決

下記の記事が出ている。

 Californian law gives teens right to delete web posts
 BBC: 24 September, 2013
 http://www.bbc.co.uk/news/technology-24227095

 Soon, California kids will have the right to delete things they said online
 ars technica: September 25, 2013
 http://arstechnica.com/tech-policy/2013/09/soon-california-kids-will-have-the-right-to-delete-things-they-said-online/

 California gives teenagers an 'eraser button' to delete their web mistakes
 Naked Security: September 24, 2013
 http://nakedsecurity.sophos.com/2013/09/24/california-gives-teenagers-an-eraser-button-to-delete-their-web-mistakes/

EUの法制における「忘れ去られる権利」と同趣旨のものと考えられる。

データベース内で多数の個人データが複雑に連携して自動解析や自動プロファイリングが実行されている場合,当然のことながら,その構成要素である個人データが消去されれば演算結果全体に変化を生じさせる。

したがって,自動解析の結果については,常に「将来全く異なる結果に変化する可能性があるもの」という留保付で理解する必要があり,単純に受容することは厳禁だ。自動解析というものは本来的にそのようなものとして理解しなければならない。

なお,そのような変化が生じ得ることを理由に,データベース業者や解析業者がデータの消去を拒むことがあり得ると思われいる。しかし,もしそのような主張がなされるとすれば,それは詭弁だ。なぜなら,新たなデータの追加によっても常に変化が生じているのであり,データベースを用いた自動解析の演算結果は本質的に常に変動するものだからだ。

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