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2013年9月11日 (水曜日)

人類は(ダーウィンの意味での)進化をやめている

下記の記事が出ている。

 David Attenborough warns that humans have stopped evolving
 Register: 10 September, 2013
 http://www.theregister.co.uk/2013/09/10/david_attenborough_warns_humans_have_
stopped_evolving_via_natural_selection/

デビッド・アッテンボロー氏が述べていることには,ごく普通のことしか含まれていない。

ダーウィンの意味での「進化」とは,「リソースの奪い合いの中での適者生存」しか意味していない。よくなるとかわるくなるとか・・・そういった価値観は一切含まれていない。

少し勉強した人なら誰でも知っていることなのだが,現実には意外と無知な人がいるので驚くことがある。

ただ,この問題は非常に難しい要素を含んでいる。

それは,(部分的にせよ)人間が人工環境をつくってしまう能力をもっているということだ。

環境に適合しない個体は死滅するのではなく,人工環境で生きるようにしてしまう。無菌人間として生まれてしまった子供がその典型例で,普通の環境では生命を維持できないが,無菌の個室の中で人生を終えることを是とするのであればそのような無菌の個室を構築すれば生存させることができることになる。ただし,大規模停電や大規模自然災害等があると,そのような人工環境を維持することができなくなるので,死ぬしかない。

そういうことなどを含め,基本からきちんと理解し,実際に認識しなければ本質を認識・理解することができないと考え,蘭の栽培を含め自分でできる全てのことをやってきたのだが,私がやってきたことの意味を正しく理解できる人はあまりいないようだ。

その種の理解能力もまた適者生存原則の現れの一種というものかもしれない。

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