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2013年9月28日 (土曜日)

米国:NSAが,諜報活動に従事していた職員による非違行為(かつての恋人の行動追跡など)が実際にあったことを認めたようだ

下記の記事が出ている。

 LOVEINT: On his first day of work, NSA employee spied on ex-girlfriend
 ars technica: September 28, 2013
 http://arstechnica.com/tech-policy/2013/09/loveint-on-his-first-day-of-work-nsa-employee-spied-on-ex-girlfriend/

 5 Americans who used NSA facilities to spy on lovers
 Washington Post: September 27, 2013
 http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2013/09/27/5-americans-who-used-nsa-facilities-to-spy-on-lovers/

英国でも,以前,公道に設置された監視カメラの監視要員による特定の女性に対するサイバーストーカー的な非違行為があったことはよく知られている。

一般に,「権力」というものは,常に濫用されるベクトルをもっている。

日本の公務員の中にももちろん非違行為を実行してしまう者は存在するが,世界的にみればまだ相当まともなほうではないかと思う。ただし,世代交代に伴い,「公」という観念をもたない人々が新たに公務員となって空気が変化するだろう。また,予算不足に対応するために短期雇用が基本となってしまっている現状では,そうした短期雇用の公務員に対して「公」の観念を持つべきだと要求したとしても,それはかなり難しい事柄に属するのではないかと思われる。

このことは民間企業でも同じだ。

効率化だけを最優先に考えたモデルは,当然のことながら,人間疎外を生み,モラルの崩壊をもたらす。このことは誰でも知っていることだ。

極限まで効率化しないと収益を見込めないビジネスというものは,そもそもビジネスモデルそれ自体に無理がある。いわゆるブラック企業は,そうした無理なビジネスモデルに基づいている場合おいて発生しやすいのではないかと考える。

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