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2013年9月21日 (土曜日)

GoogleのEric Schmidt氏の見解「government spying is the nature of our society」

下記の記事が出ている。

 Google's Eric Schmidt says government spying is 'the nature of our society'
 Guardian: 13 September, 2013
 http://www.theguardian.com/world/2013/sep/13/eric-schmidt-google-nsa-surveillance

共犯者であることを自白する発言と理解することが不可能ではないが,それだけではなく,Eric Schmidt氏が「米国連邦憲法を一度も読んだことがない」という事実を明らかにしたことになるのではないかと思う。建前論かもしれないが,建前論を無視すれば,単なる反逆者だ。正しくは,合衆国連邦憲法が前提としている哲学どおり,「全ての政府は常に国民に対する裏切り者(圧制者)となり得るので,国民は政府を監視する権利がある」というのが米国の建前上の「nature」なので,Eric Schmidt氏は「de facto nature」と表現すべきだっと考える。

なお,Eric Schmidt氏の見解が米国内では「正しい意見」だと仮定した場合でも様々な問題がある。それは,米国以外の国において政府による監視が憲法によって禁止されている場合,当該国では「nature」ではないということに起因する。そのような場合でも,Googleのクラウドサーバは米国内にあるので,Googleの利用者はEric Schmidt氏の見解に基づく政策論を強制的に適用され,事実上憲法違反の状態を自動的に発生させることになってしまう。つまり,国家主権に対する侵害が電子的かつ自動的に発生するということになる。

ちなみに,Eric Schmidt氏は世界人権宣言を読んだことも一度もないのではないかと疑われる。読んでいれば,やはり「de facto nature」と表現したことだろう。

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