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2013年8月 8日 (木曜日)

The Laws of Robots: Crimes, Contracts, and Torts

下記の書籍が届いたので読んだ。

 The Laws of Robots: Crimes, Contracts, and Torts
 Ugo Pagallo
 Springer (May 16 2013)
 ISBN-13: 978-9400765634

ロボットが「道具」として存在している場合,それを道具として提供・運用する者(開発者,設計者,製造者等を含む。)について刑事・民事の法的責任が生じ得ることは当然のことで,このようなタイプの問題は普通の法解釈論の一部に属する。

問題は,そうでない場合であり,とりわけ複合的な状況の場合には非常に厄介だ。なぜなら,現在の法秩序は,そのような「存在」を全く想定していないからだ。

この書籍では,第6章の「Law as Meta-technology」でそのことに触れているが,私の問題意識からするとかなり食い足りない。

とはいうものの,他にあまりまともな書籍がないので,知識の整理のためには有用な書籍として学生に紹介することにしよう。

[このブログ内の関連記事]

 ロボットの技術革新がもたらすサイバーなリアル攻撃
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-71b7.html

 国連:ロボットによる殺人目的での攻撃禁止に関する動き
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-7bc1.html

 ロボットのほうが人間よりもマシ?
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-725c.html

 人間型ロボット「Atlas」
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/atlas-7e33.html

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