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2013年8月 9日 (金曜日)

カナダ:ネット上の「いじめ行為」によって少女を自殺に追い込んだ2名の者が逮捕

下記の記事が出ている。

 Rehtaeh Parsons case: Two men arrested over death
 BBC: 8 August, 2013
 http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-23621268

未必的にせよ自殺に追い込む意図で悪質ないじめ行為を持続した場合には,少なくとも理論上では,殺人罪の成立を認め得ると思われる。ただし,その立証は極めて難しい。

主観的要件としての故意の立証が難しい(ただし,共犯者が存在する場合には,共謀のためにやりとりした電子メールや手紙等の記録内容から故意を推認できる場合がある。)。

それ以上に,因果関係の立証が難しい。たいていの場合,いじめ被害者は,自殺にまでは至らない。それどころか,逆に,いじめ加害者をもっと陰湿な方法で社会から合法的かつ物理的に放逐する方法(復讐)を考えたりすることさえあり,現実の実例は存在するだろうと思う。人間は社会的動物なので,社会的に殺すことは可能で,社会的に殺されると物理的にも死んでしまうことがある。

それゆえ,サイバー空間に限らず,リアル空間においても,特定の者を精神的に追い詰めて自殺させてしまっても,現実には殺人罪で起訴し有罪とすることができない。

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