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2013年8月 6日 (火曜日)

結婚は人生の墓場か?

下記の記事が出ている。

 Marriage Problems: Real Women Share Their Relationship Issues
 Huffington Post: August 5, 2013
 http://www.huffingtonpost.com/2013/08/05/marriage-problems_n_3684326.html

私が若い頃,当時最新の民事訴訟法教科書と言えば三ヶ月章氏の『民事訴訟法』(有斐閣)だった。内容はほとんど覚えていないけれども,脚注の中にあった「選択的併合は旧訴訟物理論が辿り付いた最後の墓場である」との一節だけは覚えている。

おそらく,現在の学生も訴訟物について勉強すると大混乱に陥ってしまうことだろう。

それはそうだ。

教育方法が根本的に間違っているからだ。

法律要件の側から教えるのだとすれば,新訴訟物理論でも旧訴訟物理論でもどちらでも成立可能なものとして説明することができる。

しかし,法律効果から考えるとそういうわけにはいかない。

例えば,既判力について具体的妥当性を欠かないように理論構成しようとすると,最も極端な新訴訟物理論が成立する余地は全くないということに気づくことができる。それゆえ,日本でもドイツでも折衷説的な新訴訟物理論が主流となっているのだが,実は,これは旧訴訟物理論+選択的併合説と全然変わらないものなのだ。

要するに,説明の仕方(=趣味の問題の一つ)に過ぎず,全くもって本質的な問題ではない・・・ということに気づけば,たいした問題ではないということを知ることができる。

法学部学生程度の頭脳を想定した場合,およそ10分くらい考えてみれば簡単にマスターできる問題のひとつだ。

さて,結婚は墓場だろうか?

これは,着眼点の問題かもしれない。

結婚以外の社会生活において墓場的要素が全くないとすれば議論は成立可能だ。

しかし,結婚だけではなく人生そのものが「生き地獄」的なものであり,要するに,生きている限りどこにいても常に墓場だとすれば,結婚だけとらえて「墓場」云々を議論してみても意味がないという簡単な道理に気づくことができるだろう。

むしろ,実利的な問題としては,「社会生活において,一度結婚するとその解消が簡単ではない」ということにこそあるということを理解すべきだろう。解消が簡単であれば,仮に墓場であっても去ればよいだけのことだ。しかし,簡単に去ることができないから苦痛となる。

ところで,このようなタイプの問題は,それぞれの人々が信ずる宗教の教義(根本経典)によって大きく縛られている問題のひとつだと思われる。

それゆえ,いずれ世界中で無神論的な人々が圧倒的多数になれば,自然に解消してしまう問題であるかもしれない。

(余談)

法律要件から考えるのではなく,法律効果から考えるクセをつければ,そして,理論とは誰かが考えた思考結果を符号化しただけのものに過ぎずこれを金科玉条にしてはならないということを正しく理解しさえすれば,法律学ほど簡単な学問はない。

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コメント

立山紘毅 先生

全く悟ってないので,ブログを書いてます(笑)

投稿: 夏井高人 | 2013年8月 7日 (水曜日) 06時31分

夏井高人 先生

 なんか悟ってません?(^^;

投稿: 立山紘毅 | 2013年8月 6日 (火曜日) 18時12分

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