ドイツ:政府が,Microsoft Windows 8 2.0の安全性について重大な懸念-実はクラウド型OSならどれでも同じ共通バックドアの問題
下記の記事が出ている。
Bundesregierung warnt vor Windows 8
Zeit Online: 20 August, 2013
http://www.zeit.de/digital/datenschutz/2013-08/trusted-computing-microsoft-windows-8-nsa/
German Federal Government Warns on the Security Dangers of Windows 8
infoSecurity: 22 August, 2013
http://www.infosecurity-magazine.com/view/34119/german-federal-government-warns-on-the-security-dangers-of-windows-8/
クラウドサービスは,クラウドベンダが1箇所で全ての仮想マシンを統一的に統制できることを目的として構成されてきた。
バックドアの問題も同じで,個々のPCにインストールして利用される独立型のOSでは,製造段階からバックドアを設けてあっても,通信傍受等をしようとする諜報機関等は,その個々のPCの所在を検出して個別にアクセスする必要がある。これに対し,クラウド型では,1箇所のバックドアから通信傍受すれば,たとえそれが何万台であろうと仮想サーバ全てを統一的に一括して監視することが可能となる。
そして,あまりにも当然のことながら,バックドアは製造段階から必ずある。
要するに,特定の国が世界の全てのコンピュータ利用者の動静をいつでも容易に監視し常時通信傍受することができるようにするためにクラウドコンピューティングの開発と応用が進められてきたのと同じことになる。
一年前であれば,こういうことを書くと,めちゃめちゃ批判されボロボロになるまで打ちのめされたものだが,現時点では,批判する者を見つけることができない。
かつて私を滅茶苦茶に批判した者らは,知らん振りをしている。「恥」というものを知らないのだろう。おそらく,「日本人」ではない。
世間とはそういうものだ。
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