ニュージーランド:Kim Dotcomの通信を傍受するためにニュージーランド政府が米国NSAの国際的な諜報機関通信傍受ネットワークFive Eyesを利用していた
下記の記事が出ている。
New Zealand appears to have used NSA spy network to target Kim Dotcom
ars technica: August 24, 2013
http://arstechnica.com/tech-policy/2013/08/new-zealand-appears-to-have-used-nsa-spy-network-to-target-kim-dotcom/
Five Eyesは,英国,米国,カナダ,オーストラリア,ニュージーランドで構成されており,基本的に旧大英帝国+米国そのものということができ,欧州でも大陸諸国は含まれておらず(ただし,EUは別のネットワークをもっている。),独立した有色人種の国(特に亜細亜諸国)は過去も未来も蚊帳の外だ。日本,韓国,中国の間で争いが続けば続くほど,このような世界秩序を維持しやすい状況が生まれることになる。
なお,日本国の領土内であっても,米軍基地等は治外法権になっており,エシュロンと同様に極東地域におけるインターネット通信を通信傍受するために施設・設備が完備していると考えない者は相当のおひとよしと評価してよいだろう。日本国の政府もISPも一切口出しできない。ちなみに,英国が香港を失ったのは痛恨事というべきかもしれないが,香港はインターネットの主要な通信経路としては重要性が比較的低いので,軍事戦略的価値が相対的に低下したということができるのかもしれない。
(余談)
今後,日本のISP関係者で,自殺者や事故者が増えるかもしれない。
[追記:2013年9月8日]
関連記事を追加する。
Let us count the ways: How the feds (legally, technically) get our data
ars technica: September 6, 2013
http://arstechnica.com/tech-policy/2013/09/let-us-count-the-ways-how-the-feds-legally-technically-get-our-data/
[このブログ内の関連記事]
ニュージーランド:政府の諜報機関員が違法に通信傍受をしていたことが発覚
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-1819.html
ニュージーランド:諜報機関が国内の通信を傍受する権限を定める法案
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-0472.html
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