人間の生体脳の移植
下記の記事が出ている。
Human Head Transplants Now Possible, Italian Neuroscientist Says (VIDEO)
Huffington Post: July 6, 2013
http://www.huffingtonpost.com/2013/07/06/head-transplant-italian-neuroscientist_n_3533391.html
脳細胞は培養により大量に増殖可能なので,理屈の上では,同じ「人格」をもった脳組織を移植された(有機または無機の)ボディが物理的に複数並存し得ることになる。
さて,このような場合,個人の個数は何個になるのだろうか?
こういうことは,以前から「まるちゃん」のブログで述べてきたとおりのことなのだが・・・
要するに,理論的には,現在の「個人データ保護」の基本的枠組みが根底から崩れてしまったことになるし,同時に,「本人確認」が不能になってしまったことにもなる。
このような時代において,生き残る「法理」は,私見である免罪符理論以外にはあり得ない。
免罪符理論は1997年に刊行した『ネットワーク社会の文化と法』で示した「処理主義」の理論の応用だ。
「処理主義」の理論はもっと根源的なところで伝統的な法学の完全な崩壊を示唆している。
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