サイバー攻撃に対して,警察は何もできない?
下記の記事が出ている。
Been hacked? Don't dial 999: The plods are too dense, sniffs sec bigwig
Register: 29 July, 2013
http://www.theregister.co.uk/2013/07/29/hacked_assaulted_by_a_ddoser_dont_
call_the_cops/
日本の警察の場合,警視庁以外の都道府県警察では何もできないのは当然のことだが,警視庁でもサイバー攻撃に対する防御はできない。そもそも犯罪の結果が生じた後(=被害や損害が生じた後)に犯罪者を捜査するのが警察の役割なので,事前の防止策は警察の所管業務外ということになる。
18世紀~19世紀に形成された現代の国家システムが全体として老朽化してしまい,どの国においても全く使い物にならなくなりつつあるという大きな歴史的転換点を我々は自分の目で見ていることになる。
そういうわけで,最近私が公刊している論文の中では,現在の法システムや国家システム等を前提とした法解釈論だけではなく,全く異なる次元に属する近未来の法的課題についても積極的に触れるようになった。
この私もいつまで生きていられるか分からない。
生きている間に自分の考えを可能な限り文字にして残したいと思う。
現時点での賛同者はいらない。真理に近いことを述べているので,未来の人々に理解してもらえればそれで結構だ。
| 固定リンク
コメント