オランダ:警察に対し,外国のコンピュータシステムをハックし,スパイウェアをインストールし,ファイルを破壊する権限を授与する法案
下記の記事が出ている。
Dutch police may get right to hack in cyber crime fight
BBC: 2 May, 2013
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-22384145
仮にこの法案が可決されることになるとすれば,他の国々でも同様の動きが出てくることになるだろう。
その結果,世界の警察が相互に攻撃し合うサイバー戦争状態が勃発する危険性がある。
警察に対しては軍の統制が及ばないから,国家の戦争権(統帥権)とは無関係のところで戦争が実行されてしまう時代に入ったといえる。
もっとも,警察がそのような権限を有するかどうかとは無関係に,既に1個人が世界全体を相手にサイバー戦を遂行することができる時代となっているので,この種の議論それ自体がほとんど意味をもたなくなってしまったと言えるかもしれない。
国際法は滅んだ。
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