妙な夢をみた
2晩続けて妙な夢を見た。
(一昨晩の夢)
浅黒くごっつい男が可憐な少女を道路の真ん中まで無理矢理引きずり,高速で走行するバスにはねられて無理心中しようとしているような光景に遭遇した。
私は,なぜかスーパーマンのような状態になり,超高速でその2人の前まで移動し,少女を奪い取り,男を殴り倒し,少女を安全な場所まで移動させた。
落ち着いてからその少女の顔を見ると,この世のものとは思えない美少女だった。
そのあと,少女の依頼でボディガードのような役目を引き受けることになり,高い岩山まで長い旅をしたようなのだが,はっきり覚えていない。
岩山には神殿があり,その中に入ると,円形の部屋があった。
少女が部屋の中心に立つ。
気づくと,円形の部屋の側面には7つの小部屋への扉があり,その前に,古代ギリシアの神々のような服装をした男性や女性がそれぞれ自分の子供を連れて立っていた。
どうやらその場にいる「人間」は私だけらしい。
出て行けとも言われないので,黙って様子を見ていると,大魔王の襲撃から防御するため強力なバリアを発生させ,神殿全体を戦艦として浮遊させるためには,その少女が中枢頭脳となり,7人の子供達が扉の向こうの小部屋の中に入って生きたまま神殿戦艦の一部となる必要があるということらしい。
7名の子供達のうち6名は,親に促されるまますすんで小部屋の中に入り,黄金の椅子に腰掛けた。
ところが,最も筋肉質で金髪の男の子がだだをこねている。勇敢な戦士のような感じの父親がなだめているが,言うことをきかず,小部屋の中に入ろうとしない。外形は立派でも心は弱虫で甘えん坊のようだ。父親が頭を抱える。
円形の部屋の中心に立っていた少女はいつのまにか白い女神の服装になっていたのだが,その男の子の様子を観て悲しげな表情をする。そして,「身体を清めてきます。その間に説得してください。」と言って部屋を出て行く。
私がついて行こうとすると,「ここから先は神聖な場所なので,一人でなければだめです。」と言って断られる。しょうがないので,円形の部屋で少女が戻ってくるのを待った。
依然として男の子は言うことをきかず,だだをこねている。他の者達は失望の表情を隠せない。
少女が戻ってこないので心配になり,少女の向かった方向に行ってみると,森があり,その中に綺麗な泉があった。
少女はそのほとりで泣いていた。
私の顔をみると,じっとみつめる。そして,「この神聖な場所も大魔王に侵入されてしまいました。大魔王に犯された私の身体の中には大魔王の体液が満たされてしまいました。私は自分のなすべき役割を果たすことができません。だからこうするしかありません。」と言うと,小刀で喉をついて死んでしまった。
私は,どうすることもできず,見ているしかない。
もし男の子が説得されて小部屋に入ったとしても,少女の身体内に大魔王の体液が入り込んでしまったのだから,やがて神殿戦艦全体が汚染され,大魔王のための最終兵器と化してしまうことだろう。
遠くにある黒い岩山の頂で,大魔王が高笑いしている声が聞こえたところで夢が覚めた。
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(昨晩の夢)
白いシャツに黒いズボンをはいた中近東あたりの人間のような兄弟が大型トラックの運転席と助手席に座り,ときどきおしゃべりをしながらそのトラックを走らせている。二人とも黒髪で帽子はかぶっていない。黒い顎鬚が生えている。
運転席の後部には後部座席もあり,そこに小柄な男の子のようなものが座っている。生きているのか死んでいるのかはわからないが目を動かさない。目のかたちは宇宙人のグレイに似ている。
ハンドルを握っている兄が弟に話しかける。
兄:こいつどうしたものかな
弟:火葬にしてやるか
兄:この国では火葬は法律で認められていないだろ?
弟:そうだな・・・
ルームミラーの中に写っている男の子のようなものの瞳が左右に動いた。眼球のようにみえるものが眼球ではなくゴーグルの一種のようなもので,要するにボディ全体がスーツの一種のようなものなのかもしれない。眼球のように見えるものの中に本当の眼があり観察している。つまり,人形でも死体でもなく,生きている。
兄:どうする・・・
弟:このまま走り続けるしかないだろ。
兄:そうだな・・・
そんな会話が続いているところで覚醒した。
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