« 米国:ハーバード大学が16名の学部長の電子メールを傍受して監視? | トップページ | インドネシア:政府サイトに対する攻撃は中国,アメリカ合衆国,ロシア,韓国から-通信情報大臣が指摘 »

2013年3月11日 (月曜日)

ビッグデータを使った警察による犯罪予備軍(犯罪を実行していないけれども犯罪を実行するおそれのある者)の事前検出と予防的警察活動

下記の記事が出ている。

 How Facebook could get you arrested
 Guardian: 9 March, 2013
 http://www.guardian.co.uk/technology/2013/mar/09/facebook-arrested-evgeny-morozov-extract

いよいよプロッサー復活の日が来たようだ。

より正確に言えば,日本でも米国のリステイトメントと同様にプライバシー侵害の類型に関する記述を法律またはそれに順ずるものの中で明記し,とりわけプロッサーの第3類型に属する違法行為について明確な認識をもつことが重要だと思われる。

ある要素集合から一定の予測を自動的に構成することは可能だが,それが正確であるという保証は何もなく,誤認の場合には,当然のことながら,誤認する可能性のある分析ソフトウェアを使用したというだけで違法原因となり,損害賠償責任が生ずると解する。人間が個々に判断する場合,個々の事例毎に違法性阻却を考慮しなければならないが,ソフトウェアによって一律に処理される場合,その処理結果の中にエラーや間違いが含まれ得ることを当然に予見すべきだからだ。

とは言っても,なかなか正確に理解してもらえないというのも偽らざる現実なのだが・・・

なお,今後は,ビッグデータの分析・解析用ソフトウェアに対するハイジャッキングやパラメータの改変等の攻撃が激化するものと思われる。

なお,下記のような記事も出ている。

 Algorithms Get a Human Hand in Steering Web
 New York Times: March 10, 2013
 http://www.nytimes.com/2013/03/11/technology/computer-algorithms-rely-increasingly-on-human-helpers.html

|

« 米国:ハーバード大学が16名の学部長の電子メールを傍受して監視? | トップページ | インドネシア:政府サイトに対する攻撃は中国,アメリカ合衆国,ロシア,韓国から-通信情報大臣が指摘 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 米国:ハーバード大学が16名の学部長の電子メールを傍受して監視? | トップページ | インドネシア:政府サイトに対する攻撃は中国,アメリカ合衆国,ロシア,韓国から-通信情報大臣が指摘 »