EU:個人データ保護強化に反対する加盟国の動き
下記の記事が出ている。
UK joins US in lobbying Brussels over data protection rules
Guardian: 7 March, 2013
http://www.guardian.co.uk/technology/2013/mar/07/uk-us-eu-data-protection-rules
要するに,「それでは経済活動ができない」ということになるのだろう。
現在の国家財政は「経済発展」を前提に理論構成されている。「経済発展」が無限に続くとは誰も考えていないし,そんなことはあり得ないということは誰でも知っている。しかし,財政政策が成立するためには「経済発展がある」ということにしておかないと理論的に破綻してしまうので,わかっていても「裸の王様」を続けるしかないというのが真実の姿だ。
そして,「それでは経済活動ができない」という批判もまた同じだ。基本的には理論的な根拠など何もない。少しだけ確かそうなこととしては,プライバシー侵害のおそれを無視した新ビジネスがどんどんできなくなってしまうと,ババをつかんだ投資家がまやかしで売り逃げするための良い方法が減ってしまうということはあり得ると思う。
結局,「誰のためなのか?」ということを冷静に考えてみる必要がある。誰も彼もが「自分は賢いし,損することなくお金持ちになれるはずだ」と信じ込み,眼を曇らせてしまうので,こういうことになる。
本当は,大半の人間が敗北者にならないと,そもそもこのゲームは成立しないのであり,そして,自分が敗北者でないという保証など全くないと考えるのが正しい。
だから,ゲームに参加しなければ良いのだ。
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