EU:音楽産業は海賊版によって販売上の悪影響を受けていないとの公式調査結果
下記の記事が出ている。
Music sales are not affected by web piracy, study finds
BBC: 20 March, 2013
http://www.bbc.co.uk/news/technology-21856720
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コメント
立山紘毅 先生
著作権も権利なので,正当に法的保護の対象とすべきだと思います。
でも,コンテンツの著作権だけ別格扱いにしなければならない理由は全くないと考えます。
たかだか200年くらいしか歴史のない国では,これくらいしか伝統も文化もないということから強硬に権利性を強調する向きが存在するのかもしれません。しかし,それは世界全体でみれば新興国の悲劇とでもいうべきものの一種で,理論的には無理があると思っています。
投稿: 夏井高人 | 2013年3月22日 (金曜日) 05時51分
ああ、例の「正義のハッカー」ってヤツですね。過激なのになるとインストール義務づけ論までありましたっけ。業界ではこれが結構な多数派だというから、さすがヤ○ザさんと国営暴力団の鉄の三角形は凄い、と妙に感心したものでした。
どっちにしても、客を泥棒扱いして平気な映画館、実演者と客を煩わしい者扱いして、規制当局と銀行にばかり顔を向けているコンテンツ業界は、P-T境界かK-T境界か、どっちでもいいですが、大隕石でも頭から降らせて一度大絶滅に遭った方がいいでしょうね。
投稿: 立山紘毅 | 2013年3月22日 (金曜日) 05時43分
立山紘毅 先生
セキュリティ目的での通信傍受と同様に著作権保護のために通信傍受を「正当業務行為」として違法性阻却すべきであるという強い主張がありますが,その論拠を失わせるための調査結果の1つだと思います。
著作権保護の目的での通信傍受にみせかけた政治的目的での通信傍受の可能性を抑止する目的もあるかもしれません。
投稿: 夏井高人 | 2013年3月22日 (金曜日) 04時19分
要するに「表現者不在のコンテンツ産業振興策」が破綻した、ってことですね。まぁ、これはネットの上で話することではないので、お目にかかったときにお話しできるかもしれませんが、とある機会に「表現者」のあり方というものを考え、「言葉」とか「音風景(うまい表現がないので、この表現で勘弁してください)」とか、そういったものを突き詰めて考えさせられました。
そういった深い省察なり考察なりを欠いて、伝送路整備のかけ声をやったツケ、道路や新幹線で野山がザックリと無惨に削られた風景を思い起こします。少なくとも、「言葉」や「音風景」に審検に向かおうとしている若い人へ、まず資金とチャンスと表現の場がきちんと確保されないかぎり、この事態はますます深刻になるばかりでしょう。
いつかお話しした「ともに唇に乗せるべき‘うた’」のないところで、ライツビジネスが繁盛するのは、また別の機会に。
投稿: 立山紘毅 | 2013年3月22日 (金曜日) 03時46分