オーストラリア:メルボルンのカジノCrown Casinoに設置された監視カメラがハックされた結果,カジノに巨額の損失が発生したらしい
下記の記事が出ている。
Melbourne casino cameras hacked in $40 million scam
TV NZ: March 15, 2013
http://tvnz.co.nz/world-news/melbourne-casino-cameras-hacked-in-40-million-scam-5370133
'Very easy': Hacking casino security to cheat gambling tables
ABC: 15 March, 2013
http://www.abc.net.au/local/audio/2013/03/15/3716369.htm
監視カメラのハッキングが可能なことは,このブログで何度か触れてきた。実例が1つ追加されたことになる。
ちなみに,単に監視画像を覗くという行為だけでなくハイジャックも可能なので,結果的に,記録された監視カメラ画像の書き換えや消去等の改変も可能ということになる。
訴訟法的には,監視カメラ画像を無条件で証拠能力ありとすることには大きな危険が伴うということを意味している。
ハイジャックされ得る監視カメラには,当然のことながら,警察が管理するものも含まれる。そもそも監視システムの根幹部分にある脆弱性が解消されているかどうかが不明な状況にある。
ただし,普通の裁判官がそのことを理解できるかどうかは若干疑問だ。
[追記:2013年3月18日16:39]
関連記事を追加する。
High-rolling gambler uses casino's own surveillance system to scoop $32 million...
Naked Security: March 17, 2013
http://nakedsecurity.sophos.com/2013/03/17/high-rolling-gambler-uses-casinos-own-surveillance/
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