米国:FCCのコンピュータシステムがバックドアをつくるマルウェアによって大規模に汚染されていることが判明したため,緊急にセキュリティ対応
下記の記事が出ている。
FCC invests $10M in new network security but leaves backdoor unlocked
ars technica: February 12, 2013
http://arstechnica.com/security/2013/02/fcc-invests-10m-in-new-network-security-but-leaves-backdoor-unlocked/
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(余談)
日本の裁判所,検察庁及び警察等を含む官庁は,「PCなど情報機器類にはどうやっても解消できないバックドアを最初から含んだ状態で出荷されている」という事実を認めようとしないだろうと思う。だから判断を誤る。
例えば,裁判所は,フィッシングと推定される某有名な某事件では「SSLによって保護されているから安全だ」という趣旨の理由等に基づき,原告の請求を棄却する判決をしている。また,有名な住基ネット関連事件では,「国は確実に情報セキュリティを確保している」という趣旨の理由等に基づき,原告らの請求を棄却する判決をしている。いずれも大前提が間違っている。絶対に安全なコンピュータシステムなど,世界にただの1つも存在しないし,日本政府関連のシステムはこれまで何度もサイバー攻撃を受けている(世間に発覚していないものを含めると,現時点でも相当多数あるものと推定される。)。「所与の前提」と信じられているものを所与の前提として扱ってはいけない。完全な証明を求めるべきだ。そのような理解に基づき,私は,様々な判決例を検討し,判決の無効というものが存在し得ることを実証し,法学論文というかたちで私見を明らかにしてきた。
存在を意識した上で対応すれば問題の発生を押さえ込むことができる。存在を意識しなければ,ありとあらゆる問題が発生し得る。
医学における対症療法と同じで,現在の医学や医療技術等では根治することが絶対にできない病気でも,上手に対応すればその症状の発症や悪化を抑えることは可能な場合があるのだ。
0/1でものごとを考えてはならない。アナログで考えることが重要だ。
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(余談2)
サイバー法の研究者には,少なくとも,異なる100種類以上のラン科植物を,継続して5年以上栽培してみること(1年草であるラン科植物については少なくとも4回以上繰り返して実生栽培に成功すること。2年草の場合にはこれに準じて栽培すること。)を強く勧めたい。
ラン科植物である必然性がある。ラン科植物は,植物の中では最もヒトに近い生態をもっている。
そして,ラン科植物の生理と病理と生態を知ることによって,サイバー法の語源となっている「サイバネティクス」の本質を正しく理解することができる。
苦労が多いが,ぜひともそうすべきだと考える。
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