フランス:Twitterに対し,人種差別的な投稿をした利用者を特定するように裁判所が命令-従わなければ,命令に従って特定するまで1日につき1000ユーロを支払う義務
下記の記事が出ている。
French court toTwitter: Hand over names of racist tweeters
CNET: January 24, 2013
http://news.cnet.com/8301-1023_3-57565672-93/french-court-totwitter-hand-over-names-of-racist-tweeters/
French court orders Twitter to identify racist and anti-Semitic users
ars technica: January 25, 2013
http://arstechnica.com/tech-policy/2013/01/french-court-orders-twitter-to-identify-racist-and-anti-semitic-users/
In a French Case, a Battle to Unmask Twitter Users
New York Times: January 24, 2013
http://www.nytimes.com/2013/01/25/technology/twitter-ordered-to-help-reveal-sources-of-anti-semitic-posts.html
日本で暮らしているとあまり実感できないが,欧州ではユダヤ人問題やナチス関連の発言に対してかなり敏感な反応が起きることがある。第二次世界大戦の際のホロコーストの記憶が今でも明確に生きているというだけでははなく,そもそもユダヤ人に対する迫害や弾圧には相当古い歴史がある。ナチスだけのことだと理解すると,歴史の大きな流れや人々の精神的な基本構造の基本的理解において間違を犯すことになりかねない。
一般に,国際交流があまりなければ関係ないことかもしれないが,世界のことをよく知らないと失敗することがあり得る。
このことは,海外の人々が日本人と交渉をもつ場合でも全く同じであるはずなのだが,ちょっと違う。
日本人は比較的おとなしいし,表立って議論することを好まないので,問題があってもそれが表面化しにくい。表面化する時点では相当にこじれた状態になっているかもしれない。
そういうことを海外の人々は理解していないことが圧倒的に多いから,ますますこじれる。「大きな声で主張を通し,日本人を屈服させているつもりでいても,実は密かにとんでもない関係悪化を促進しているだけということがある」ということを理解できないのだ。
では,日本人は,そういうことを理解させるべきなのだろうか?
私は,日本を含め,どこかの特定の国だけが理解を求めて努力しなければならないというような理屈は差別的であり奇妙な論理だと思っている。
お互いに,平等に,相手のことを理解するための努力を継続しなければならない。
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