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2013年1月21日 (月曜日)

SSDのI/O問題

下記の記事が出ている。

 Flash Storage: Ready For Writes
 Information Week: January 19, 2013
 http://www.informationweek.com/storage/systems/flash-storage-ready-for-writes/240146606

この手の問題について書かれたものを読む度に,私は東京ドームをイメージすることが多い。

野球を観戦するために訪問するわけではない。

例年2月ころに開催される「世界らん展」を観るために東京ドームを訪問する。

イベントそれ自体がすばらしいものだと思う。経験のない人には一度のぞいてみることをお勧めしたい。

しかし,問題がある。

それは,東京ドームそれ自体が空気圧によって支えられた風船のような構造をしていることから,出入口が限定されていることに起因する。内部のキャパシティは大きいのに,出入口の構造がボトルネックになっているのだ。

このことは野球を観戦するために東京ドームを訪れる人なら必ず経験していることだろうと想像する。

SSDのI/O問題にも似たような問題がある。チップそれ自体がどんなに精巧で優れたものになったとしても,出入口の数は依然として基本的に1個であり,しかもreadとwriteとが上手に(合理的に矛盾なく)処理されない場合があり得るのだ。

ディスクではなくSSDによるストレージが中心となった場合,このボトルネックを狙ったサイバー攻撃のようなものもあり得るのではないかと考えている。

・・・というようなことを書いていると,かつてUNIX Magazineに連載されていた高野豊さんの「ROOTから/へのメッセージ」を思い出す。異常なまでに飛びぬけて秀逸な連載だったと思う。

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