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2013年1月21日 (月曜日)

反撃

面白い記事を見つけた。

 Offensive Cybersecurity: Theory And Reality
 Information Week: January 21, 2013
 http://www.informationweek.com/security/cybercrime/offensive-cybersecurity-theory-and-reali/240146617

ほんの数日前,ある優秀な学生から「正当防衛」の要件等について質問を受けたばかりだったので,思わず熟読してしまった。

その学生の質問に対し,私は私なりの回答をした。すると,その学生は納得したのだが,「でも,先生,それだと司法試験指導の先生から×にされちゃうんですよ」とのこと。

私は理解できる。

要するに,単なる教条主義の一種に過ぎない。実務では全く意味がないことを論じている。また,私なりの法理論の世界においてもほとんど重要性がない。なぜなら「説明のための説明」の一種に過ぎず,本質とはおよそかけ離れたものだからだ。少しでも本質論に近いものならこの私でも議論に参加するかもしれないが,その気が全く起きない。

さて,反撃の問題は,UCITAの自動自力救済条項が話題になったときにも議論になったし,その後もいろいろと議論になった。

しかし,よく考えてみてほしい。

米国は,確固たる信念として,防御的な先制攻撃は正当防衛の一種だと信じている。

日本の最高裁が絶対に認めることのない考え方の一つだろうとは思うが,現実は現実だということを認識すべきだろう。

そして,理屈はともあれ,生き残ることができなければ「正義」を口にすることさえ許されなくなってしまうということもまた現実の一部なのだ。

・・・というわけで,どうしてもベンタム流になってしまいがちな今日この頃だ(苦笑)

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