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2013年1月 7日 (月曜日)

バイオマス燃料発電は地表部近くでのオゾンを増加させる?

下記の記事が出ている。

 Biomass bummer: carbon mitigation could increase ozone
 Register: 6 January, 2013
 http://www.theregister.co.uk/2013/01/06/biomass_ozone_downside/

大気圏の上層にあるオゾン層が太陽からの紫外線をブロックしてくれているおかげで,地表に生きる生物がガン化することなく生存することが可能となっていると考えるのが定説だ。ただし,近年の地球上の各地で活発になっている火山噴火活動に伴い,火山から噴出されるガスによって極地以外の場所でも広範にオゾン層が破壊されているとの見解もある。

ところで,このオゾンそれ自体は,地球上の普通の生命体によっては猛毒であり,いわば毒ガスのようなものだ。

もしバイオマス発電によってオゾンが大量に生成されてしまうのだとすれば,何らかの対策を考え名ければならないだろう。

ちなみに,バイオマス発電における真の問題はもっと別のところにある。

それは,発電にとって有利な特定の種類の生物(植物や動物など)だけを選択的に大量に栽培したり保護したりすることとなる結果,複雑系である地球上の生態系を単調なものへと変化させ,結果的に生態系全体を破壊してしまう可能性があるということだ。

理系の研究者の中には,視野がとても狭く,社会常識や教養も全くないというタイプの人々が含まれていることがある。そうでないと研究に没頭できないのかもしれない。

しかし,事実として,結果的に人類を破滅させ得るような危険な技術を無思慮に開発するような人々がかなり普通に大量に存在する。危険だと知っていても,面白いから研究するし,技術を開発する。研究者というものはそういうもので,いわば子供のままの人間のようなものだ。

ちょっと考えものだと思っている。

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