オーストラリア:インターネット上の通信内容及び電話による通話内容の全てを記録する連邦政府のデータ保全は,極めて危険との指摘
下記の記事が出ている。
Aussie data retention so dangerous it's 'dynamite': Berners-Lee
ZDNet: January 29, 2013
http://www.zdnet.com/au/aussie-data-retention-so-dangerous-its-dynamite-berners-lee-7000010467/
Berners-Lee says snoop law could see spies blackmail soldiers
Register: 29 January, 2013
http://www.theregister.co.uk/2013/01/29/tim_berners_lee_web_snoop_law_dangerous/
もしデータが奪われたら大変だ・・・ということに尽きる。
政府としては,「安全だ」と回答することだろう。これまた,毎度おなじみの全く根拠のない自信のひとつに過ぎないのだが,その最中にある者にはわからない。
というわけで,例えば,政敵(またはその手先)によってセックススキャンダルや汚職などの情報がリークされるような事態が発生してから,やっと自分の愚かさを知るということになるのだろう。
もちろん,Anonymousのようなグループによる大規模ハッキングはあり得る。
しかし,もっと現実に発生しそうなインシデントは,(意図的なものとしては)自分の身内や仲間だと信じている「誰か」による裏切り行為であり,(意図的でないものとしては)部下の単純ミスだ・・・という古今東西どこにでもざらにある極めて平凡な出来事だということを理解するだけの最小限の知恵はもってもらいたいものだといつも思う。
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http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-8e84.html
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