米国:インディアナ州の裁判所が,Facebook上で未成年者による性的コンテンツへのアクセスを制限することは表現の自由に対する侵害として憲法違反であるとの判決
下記の記事が出ている。
Facebook Sex Offenders Ban Ruled Unconstitutional By Indiana Court
Huffington Post: January 23, 2013
http://www.huffingtonpost.com/2013/01/23/facebook-sex-offenders_n_2536097.html
Court: Sex offender Facebook ban unconstitutional
USA Today: January 23, 2013
http://www.usatoday.com/story/news/nation/2013/01/23/sex-offender-facebook-media/1858517/
日本の裁判所は,国民の自由を大幅に制限してでも(建前的な)秩序を維持することのほうに力点を置いた判決をすることが多い。そのため,日本の裁判所で米国のような判決が出る見込みは極めて乏しい。
日本では,建前と本音を使い分けることが大事なので,サブカルチャー(コミケやアダルト関係や同性愛等を含む。)は,警察の指導に従い表でないところで活動している限りでは特に問題とされることもないことが多いが,メインストリームに出ようとするとたちまち叩き潰されてしまうことがある。特に極端な思想の持ち主がマスコミを使って声高に反対活動などをする場合にはそうなりやすい。
要するに,日本ではマスコミを動かすことのできる勢力(組織,団体等)だけが常に優位ということになりそうだ。そのような勢力は,日本人だけで構成される組織、団体または個人に限定されるわけではなさそうだし,事柄によっては特定の宗教的信念の押し付けに過ぎない場合もありそうだというあたりに日本の深層における糜爛のようなものがある。
ただし,日本の標準的な裁判官は,日本社会の真の構造がそうなっているということについてほぼ完全に無知であるし,まるで関心をもっていないという事実を知ることは大事なことだ。
なお,下記のような記事も出ている。
Facebook admits it is powerless to stop young users setting up profiles
Guardian: 23 January, 2013
http://www.guardian.co.uk/technology/2013/jan/23/facebook-admits-powerless-young-users
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