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2012年12月15日 (土曜日)

ドローン(無人航空機)を用いた攻撃では,意図的に民間人を殺傷した場合でも,そのドローンを遠隔操作していた兵士を特定することが難しく,戦争犯罪の責任を問うことが難しくなるとの指摘

下記の記事が出ている。

 The Suffering of an American Drone Operator
 Spiegel Online: December 14, 2012
 http://www.spiegel.de/international/world/pain-continues-after-war-for-american-drone-pilot-a-872726.html

指摘されていることは,そのとおりだと思う。

しかし,これは序の口だ。

現在のドローンは,要するにリモコン操縦の飛行機というわけなのだが,非常に近い将来,ほぼ完全に自立型(人工知能による自動操縦型)のドローンが実戦投入されることになるだろう。この場合,誰も操縦していない。

そうすると,攻撃指令を出した司令官が責任を負うべきなのか,それとも,ソフトウェアを開発した技術者が責任を負うべきなのかという議論が当然あってしかるべきだと考えるのだが,残念ながら大半の法学者は想像することさえできない旧態然とした思考形態を維持している。

ロボットの技術がどれだけ進んでいるかを理解することができないのだ。

結局,人間はロボットに滅ぼされることになるのだろう。

なお,下記のような記事も出ている。

 Congress outraged by the secrecy behind Obama's drone war
 RT: 14 December, 2012
 http://rt.com/usa/news/congress-drone-us-rep-026/

 US Think Tank: Europeans Oppose Washington's Drone Attacks
 Fars: 15 December, 2012
 http://english.farsnews.com/newstext.php?nn=9107127187

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