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2012年12月31日 (月曜日)

米国:ドローン(無人航空機)による上空からの監視などの警察活動に対する批判

下記の記事が出ている。

 Domestic Surveillance Drones Threaten Civil Rights
 Neon Tommy: December 29, 2012
 http://www.neontommy.com/news/2012/12/domestic-surveillance-drones-threaten-civil-rights

通信の秘密を侵害する通信傍受行為を適法化するためには法律の裏づけが必要であるにもかかわらず,通信の秘密よりも重要なリアルな私生活が上空から覗き込まれることについては法律の裏づけがなくても実行できてしまうということに対する批判ということになる。

もっと簡単に言えば,警察官は,私人の私宅敷地に立ち入るためには裁判所が発する令状を要するにもかかわらず,リモコン操縦するカメラ付ヘリコプターを飛ばして上空から私人の敷地を監視することは適法になってしまうのはおかしいという議論だ。

もしそのようなドローンによる警察活動が適法行為であるとすれば,個人が怒って撃ち落したり叩き落したりする行為のほうが逆に違法行為となってしまうことになる。

映画『マイノリティレポート』の中では蜘蛛型の捜査ロボットが勝手にどこでも入り込んで調べまくる様子が表現されている。そのロボットを壊せば公務執行妨害罪で逮捕されてしまうのだろう。誰も抵抗しない。

要するに,世界中どこにも「自由」などないという結論になりそうだ。

いっそのこと国民全員を警察官にしてしまったらどうだろうか?

いつでも誰でも誰に対してもドローンを飛ばして24時間監視することができるようになるはずだから,ドローンで監視したがっている者を逆に監視することができるということになりそうだ。そうやってお互いに監視し合えば,犯罪もなくなるかもしれない。「江戸時代のような隣人間での相互監視の仕組みが最も正しい」というしょうもない結論になるのかもしれない。

[追記:2013年2月10日]

関連記事を追加する。

 Drone List Released By FAA Shows Which Police Departments Want To Fly Unmanned Aerial Vehicles
 Huffington Post: February 8, 2013
 http://www.huffingtonpost.com/2013/02/08/drone-list-domestic-police-law-enforcement-surveillance_n_2647530.html

[追記:2013年2月15日15:51]

関連記事を追加する。

 Here's the drone the county sheriff wants to fly over your backyard
 ars technica: February 15, 2013
 http://arstechnica.com/tech-policy/2013/02/heres-the-drone-the-county-sheriff-wants-to-fly-over-your-backyard/

[追記:2013年3月7日8:04]

関連記事を追加する。

 Beware the drones of March: FBI seeks quadrocopter that buzzed airliner
 ars technica: Merch 7, 2013
 http://arstechnica.com/information-technology/2013/03/beware-the-drones-of-march-fbi-investigates-quadrocopter-that-buzzed-airliner/

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