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2012年12月22日 (土曜日)

サイボーグ化手術による医療事故の可能性を検討すべきではないか

有機質のものと無機質のものを含め,様々な人工パーツが製造され,人体の生体組織の一部と交換されるということが日常化している。

これまで不可能だったものも少しずつ交換可能になっている。実に様々なパーツが存在する。

そうやって,部分的とはいえ,人間はどんどんサイボーグ化しつつあるということが言える。

当然のことながら,副作用等については未知数な部分が多い。手術ミスがあっても事例が少ないためにうやむやにされてしまうことが少なくないだろう。もちろん,無資格医による違法治療等もあり得るのではないかと思うし,パーツの中には不良品が一定確率で発生することを避けることができない(特に輸入品では安全性が確保されているかどうかわからないことが少なくない。)。

ある人から非公開希望でコメントを頂戴したので,ちょっと興味をもち,調べてみた。レーシックカメラ(カメラインレー)または眼内レンズに関するものだった。

調べてみると,既に公式の医療事故例として報告されていることがわかった。

 医療事故情報収集等事業第27回報告書の公表について(医政総発1221第2号, 薬食安発1221第1号)
 平成23年12月21日
 厚生労働省医政局総務課長, 厚生労働省医薬食品局安全対策課長
 http://www.info.pmda.go.jp/iryoujiko/file/20111221.pdf

暗数を含めると,もっと多い数の事故例があるかもしれない。

美容整形の場合を含め,安易な人体改造はもってのほかと考えるが,病気治療目的による手術等でも不適切な処置がなされると悲惨な結果を招くことは過去の幾多の医療過誤事例が示しているとおりだ。

医療事故と関連する法的課題ととりくむ弁護士は,政府の事故情報提供とは別に,もっと広報活動をしっかりやったほうが良いのではないかと思う。

被害者は,誰に相談したらよいのかもわからないのが普通だ。

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