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2012年12月28日 (金曜日)

世界の大銀行経営陣は悪の権化か?

下記の記事が出ている。UBSの不祥事に関する記事だが,文末のほうに著名事件が列挙されており,今年1年の動きを整理するのに役立つ。

 UBS faces $1 billion fine for Libor rigging: source
 REUTERS: December 14, 2012
 http://www.reuters.com/article/2012/12/14/us-ubs-libor-idUSBRE8BD0BH20121214

銀行という社会的組織それ自体は,資本主義経済の要であり不可欠なものだ。

しかし,それを経営・運用するのは,「人間」だ。

欲望がある。

だから,当然のことながら,悪もなす。

もちろん,立派な人もいっぱいる。しかし,長年同じ環境の中にいると,次第に感性が鈍磨してしまい,悪を悪と感じなくなることがある。また,長年同じ環境の中にいると,様々な交際やらしがらみやらの関係で,駄目なことを駄目と言えなくなってしまうこともある。

だから,同じ経営者が長年支配し続けている企業は駄目になりやすいのだ。

一般に,法制度は,そうであることを当然の前提にして,経営陣に対する処罰条項や損害賠償責任の根拠条項等を多数準備している。

法制度というものは,そのような意味での「不信感」のようなものを前提に構築されている。

これに対し,一般に,マネジメントシステムは,法規制の適用を受ける側の人間にとって都合のよいものであり,その意味で「性善説」を前提にしている。

これまた当然のことながら,根本的なところで致命的な限界がある。

そのような限界の中で仕事をせざるを得ず,その意味で「悪」と一蓮托生となりがちな監査法人等の人々は,ある意味で気の毒な面はある。しかし,自分で選んだ道なので,重大事犯が発覚し有罪判決を受けたら,潔く服役するしかない。そのリスクは,世界のトップ監査法人のほうが高い。

察知したら逃げるしかないのかもしれないが・・・それを世間が許すかどうかは神のみぞ知るということになるだろう。

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