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2012年12月28日 (金曜日)

カードサイズのPC(Pi Computer)

下記の記事が出ている。

 10 Raspberry Pi creations that show how amazing the tiny PC can be
 ars technica: December 27, 2012
 http://arstechnica.com/information-technology/2012/12/10-raspberry-pi-creations-that-show-how-amazing-the-tiny-pc-can-be/

私のことをよく知っている人ならば,私が推測したとおりに未来が現実化しているということに気づくことができるだろう。ほぼ100パーセントの的中率だ。

私は預言者ではない。しかし,人間の思考における惰性のようなものを理解している。だから,ある種の人々が思考を延長すればこういうあたりに行き着くだろうということを予測することができる場合があるのだ。

もちろん,全ての事柄についてできるはずはない。単に線形の技術分野だけだ。

さて,これから先のことなのだが,経済を考えてみる。

カードPCは過渡的なものだ。カードである必然性が全くない。

私の予測では,最終的には全て1チップということになるだろう。角砂糖サイズ以下になる。形状は球状になるかもしれない(←球状のほうが対衝撃性が優れている。それゆえ,植物の種子の多くは球状をしている。)。

そのような極小のPCは,あまり大きくない工場の中で多数のロボットがナノテクノロジーを駆使して製造する装置だ。

人件費の安さを頼りにより好都合な工場立地を求めて,企業経営者が世界の発展途上国を彷徨するという世界規模での経済現象は終わりを告げる。

他方,この分野それ自体の中で新たな雇用が生まれることはない。

原料の調達量は著しく減少することになるし(=いわゆる「エコ」に適している(苦笑)),しかも,他国の産物に頼らない新たなアーキテクチャがどんどん開発されている。

以前からずっと主張してきたことだが(そして,日本のどの企業経営者も耳を傾けなかったことだが)非シリコンベースの時代が必ずやってくる。

それが人類にとって楽しい未来であるかどうかについては・・・やはり悲観的だ。

私は,人類の多くが世界観を変更しなければ,人類が救われることがないと考えている。

逆に物的欲望ではないものを重視するようになれば,少しは救いがあるかもしれない。

しかし,それでも人類の殺し合いを防ぐ方法はなさそうだ。

仮に宗教上の争いや政治上の争いがなくなったとしても,殺人の快楽を求める者が一定確率で必ず誕生する。そして,それは,人類が滅びるときまで続くことだろう。

[追記:2013年1月30日]

関連記事を追加する。

 Google partnership will see thousands of UK children get Raspberry Pis
 Guardian: 29 January, 2013
 http://www.guardian.co.uk/technology/2013/jan/29/google-raspberry-pi-s

 Google to give schools Raspberry Pi microcomputers
 BBC: 29 January, 2013
 http://www.bbc.co.uk/news/technology-21243825

[追記:2013年2月6日]

関連記事を追加する。

 Cheaper Raspberry Pi computer goes on sale
 BBC: 5 February, 2013
 http://www.bbc.co.uk/news/technology-21334784

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