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2012年12月 4日 (火曜日)

お金を支払わなければPCを使用できないようにすると脅してクレジットカード情報などを奪い取るマルウェアが横行しているらしい

下記の記事が出ている。

 Ransomware Pays: FBI Updates Reveton Malware Warning
 Information Week: December 3, 2012
 http://www.informationweek.com/security/vulnerabilities/ransomware-pays-fbi-updates-reveton-malw/240143047

警察が直接にクレジットカード支払で罰金を受け取るというようなことは,欧州でも米国でも日本でも絶対にあり得ない。罰金は,刑罰なので,裁判所の判決または略式命令に基づいてのみ執行される。反則金の場合でも,警察官が個別に出納業務をすることはない。弁護士が罰金等のやりとりをすることもあり得ない。

妙な警告等が画面表示されるようになったら,すぐに警察に相談したほうが早い(ただし,交番の巡査では何もわからないことが決して少なくない。そもそもサイバー犯罪捜査のための専門的な教育や訓練を十分に受けている警察官の数が非常に少ない。そのような場合には,サイバー犯罪対策専門部署のある警視庁や道府県警本部等で直接相談すべきだろう。)。

それ以上に,インターネット利用者としては,妙なポルノ画像や違法コピーコンテンツ等をダウンロードするのをやめれば,マルウェア感染の危険性がかなり減少するだろうと思う。

ただより怖いものはない。

[追記:2012年12月7日]

関連記事を追加する。

 For PC Virus Victims, Pay or Else
 New York Times: December 5, 2012
 http://www.nytimes.com/2012/12/06/technology/ransomware-is-expanding-in-the-united-states.html

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