ars technicaが選定する2012年における情報セキュリティ上の重要な話題トップ5
下記の記事が出ている。
Looking back: the five most important security stories of 2012
ars technica: December 28, 2012
http://arstechnica.com/security/2012/12/looking-back-the-five-most-important-security-stories-of-2012/
トップ5であるかどうかは別として,どれも非常に重要だということを否定することはできないだろうと思う。
特にSCADA等のファームウェアをターゲットにするStuxnetやFlame型のマルウェアは,プラントの物理的破壊に直接つながるものだけに,最悪の場合には大きな石油・ガスプラントを爆破して大都市を消滅させることもできる攻撃方法だ。化学プラントを攻撃し,猛毒のガスなどを大量発生させて大都市の人々を全滅させることもできるだろう。2012年には現実にそのような例があったのかもしれないが,たいていは国家機密として隠蔽されてしまうので,100年か200年くらい先にならないとわからない。2013年には現実に起きる可能性が飛躍的に高まると思われる。バーチャル空間とリアル空間との区別はない。モノのインターネットを普及させたことと電波通信を過信し過ぎたことが全ての原因だ。
2番目にあげられているGPSデバイスのハイジャッキングは,現実に既に日常化している。2013年には殺人を含め各種の犯罪のために用いられることになるだろう。要するに,世の中にハイジャックされない通信手段など存在しないという当たり前のことを理解すれば足りる・・・といくら述べてもカーナビとスマートフォンを捨てる人はいないだろう。悪用され,乗っ取られ,殺される日が来れば,やっと自分の愚かさを思い知ることができるかもしれない。
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