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2012年12月25日 (火曜日)

インド:政府及び軍関係者の10000以上のメールアカウントが奪われたらしい

下記の記事が出ている。

 10,000 Indian government and military emails hacked
 Register: 21 December, 2012
 http://www.theregister.co.uk/2012/12/21/indian_government_email_hacked/

奪われたアカウントを無効化するまでの「ゼロデイ」の間,なりすましによる二次的な犯罪を実行可能となる。

また,従前のメールアカウントが無効であることが周知されるまでの間,やはりなりすましが可能となる。メールアドレスの偽装が可能だからだ。

日本では,名刺にメールアドレスを印刷することが一般化しており,しかも,印刷され既に配布済みのメールアドレスの記載を(それ自体として)無効化する方法はない。無効であることを周知する方法も限定されている。そもそも誰に名刺を配布したのかを完全に把握していない場合には周知しようがない。

今後は,名刺にメールアドレス等を記載することを控えるようにしたほうがベターなのではないかと思う。

自由な情報交換をすることのできる社会は,無条件で幸福な社会であるわけではない。相互に信頼を維持できるという環境が維持されていることが絶対条件であり,その条件を維持できないことが既に明白である以上,手放しで自由な情報交換に賛成することはできない。

[追記:2013年1月9日]

関連記事を追加する。

 50 pc govt websites in India can be hacked
 rediff: January 7, 2013
 http://www.rediff.com/news/report/govt-websites-in-india-can-be-hacked/20130107.htm

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