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2012年11月18日 (日曜日)

EU:ネットショップ経由で麻薬や向精神薬等の売買量が急増し,その背後にある組織犯罪者を潤しているという問題が深刻化

下記の記事が出ている。

 Huge rise in legal highs alarms drug experts at European monitoring centre
 Guardian: 15 November, 2012
 http://www.guardian.co.uk/society/2012/nov/15/rise-in-legal-highs-eu-report

日本では,いわゆる脱法ハーブの問題が報道される機会が多い。

しかし,依然として違法な麻薬,向精神薬,覚せい剤等の売買事犯の問題がなくなったわけではないどころか,実際にはその深刻さを増しているのではないかと推定される。

ただ,社会全体で景気が悪いので,高額な麻薬等が流通しにくいという状況にあることは否定できない。結果的に,比較的安価な粗悪品等が出回ることになるので,今後は,そうした粗悪品による急性中毒死亡事例,あるいは,粗悪品の成分による精神錯乱によって惹起される殺傷事件等が増加する可能性がある。いわゆる脱法ハーブによる精神錯乱やそれに伴う重大な交通事故(死亡事故等)の中には,そうした社会的な流れの中で理解すべきものが含まれているのではないかと思う。

もちろん,いずれの場合でも,組織暴力団等の犯罪組織や組織化されていない愚連隊(外国人犯罪者グループ等を含む。)のような連中の資金源になっているものが非常に多く含まれていることは言うまでもない(素人がそのような商売に手を出せば,必ず暴力団等が嗅ぎつけて,利益の上前をはねることになる。断れば生命を失うこともある。)。

[追記:2013年1月3日]

関連記事を追加する。

 Silk Road Crossing: Shopping On The Internet's Massive Marketplace For Illegal Drugs
 Huffington Post: January 2, 2013
 http://www.huffingtonpost.com/betsy-isaacson/silk-road-illegal-drugs-online_b_2340477.html


[このブログ内の関連記事]

 インターネット上の医薬品販売ネット「シルクロード(Silk Road)」の上に麻薬密売ネットが開花?
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/silk-road-f60b.html

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