自動プロファイリングの問題点に関するNew York Timesの記事
下記の記事が出ている。
Your Online Attention, Bought in an Instant
New York Times: November 17, 2012
http://www.nytimes.com/2012/11/18/technology/your-online-attention-bought-in-an-instant-by-advertisers.html
日本の新聞社がこのような立派な記事を書くのは,構造的に不可能だろうと思う。だから,私は,ネット上の英字新聞を読み漁る。
ところで,誰がどれだけ反対しようと,自動プロファイリングは更に進行・拡大し,支配的なものとなるだろう。
それは,経営者が本当は無能であるが故にコンピュータによる「占いサービス」にすがろうとするからだ。
しかし,同じビッグデータに基づいて同じアルゴリズムで計算すると同じ結論しか出ないから,それらのサービスを利用する経営者の間で差別化が生じない。つまり,誰も相対的に有利になれないという根本的なジレンマが存在する。
そして,コンピュータによる「占いサービス」に依存すればするほど自分自身の判断能力が著しく劣化し続けることになる。
かくして,皆滅びる結果となる。
そのあとで,やっと健全化することになるのだろう。
大絶滅や大崩壊を経験しないと事実を直視できない馬鹿者ばかりが社会の中で横行するという現象は,決して現代に始まったことではない。
歴史は繰り返す。
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