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2012年11月 8日 (木曜日)

Androidスマートフォン上でカメラの支配を奪い,2秒毎に自動的に撮影した画像を自動転送し,その画像を取得してしまうマルウェア

下記の記事が出ている。

 Hackers create PixSteal Trojan to copy all photos from your PC, then blackmail you
 Computer World: November 6, 2012
 http://blogs.computerworld.com/cybercrime-and-hacking/21283/hackers-create-pixsteal-trojan-copy-all-photos-your-pc-then-blackmail-you

Androidスマートフォンだけではなく他のデバイスでも類似のマルウェアがいくらでもある。

自分が保有しているデバイスには,マイクとカメラを接続しないことだ。

スマートフォンについては,カメラ機能とマイク機能を物理的に潰してしまうことが必要と思われる。つまり,一切の通話をできなくしてしまうことが重要だ。

マイク機能(録音機能)を奪われると,機密会議や恋人との楽しい内容がほぼリアルタイムに全部奪い取られてしまうことになる。

ちなみに,私のPCには,マイクもカメラもつないでいない。危な過ぎて使えるわけがない。

オンラインによる外国語会話トレーニングサービス等を受けている人やオンラインチャットを好む人等については,可能な限り性能の良いセキュリティソフトをインストールし,マルウェア検出力を強化することをお勧めする。ただし,サービス提供者によっては,サーバレベルで情報が奪われている例が多々あり(例:オンラインデイティングサイトなど),そのような場合には,端末側ではどうにもならない。

というわけで,私は,大学における遠隔講義等にもあまり賛成していない。

ちなみに,ハック可能かどうかという意味では,警察や警備会社等の防犯カメラ(監視用モニタ)も当然にハック可能だ。あまりにも当たり前過ぎることとはいえ,そのようなカメラ(モニタ)がハックされない可能性は完全にゼロと断定して良い。

[このブログ内の関連記事]

 Android用の無料アプリの中にはカメラを無権限で操作して情報を収集するものなどスパイウェアがいっぱい
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/android-a949.html

 スマートフォンのカメラを勝手に起動され,撮影された画像をもとに3Dイメージを生成して,利用者のリアルな立体空間に関する情報等を盗みとることのできるマルウェア
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/d-38b0.html

 PCのWebカメラやマイクロフォンをハックし,そのPCの利用者の銀行暗証番号などを盗み取る手口があり得るとの警告
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/pcwebpc-d9c3.html

 英国:Webカメラの脆弱性をついたハッキングにより,個人の家庭内の様子が大規模に盗撮
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/web-2ce5.html

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