H氏のこと
先日,ある件でY氏と打ち合わせ的なやりとりをしていたら,H氏の話題が出た。
Y氏によれば,H氏の述べることは間違っており,性格的にも嫌いなので,まったく賛成できないのだという。
私もH氏が述べていることの全てが常に正しいとは思っていない。H氏も不完全な「人間」の一員なのだから,(当然のことながら)間違いも欠点も必ずある。しかし,公平かつトータルに考えた場合,当該分野において,H氏よりも優れた人材を見出すことは不可能なくらい難しい・・・というのが私の評価だ。
あくまでも一般論だが,私の理解によれば,客観的に優れた能力を有する人について根拠のない悪口を言い,陰で風評を流したがるようなタイプの人には,いくつかの典型的なパターンがあるように思う。
1)常に他人の悪口を言い,悪い風評をたてるクセのある人(=個性のはっきりしている人は格好のネタとされてしまいやすい。)
※ 当然,名誉毀損罪等で何十年か服役して,その悪いクセを治すのが相当だろうと思う。
2)頭の悪い人又は勉強不足の人(=理解する能力が物理的にない)
※ ちゃんと勉強してから意見を言うべきだと思う。
※ 「頭の悪い人」には,根拠のない風説等を無批判に信じてしまいやすい者を含む。
3)ライバル(=本当はライバルとして脅威に感じ又は将来の脅威となる可能性があるように薄々感じているのだが,ライバルを蹴落とすためには,どんなあくどいことでも平気でやるタイプ)
4)本人の客観的な能力や意見等とは全く無関係に,単に主観的な好き嫌いだけでものごとを判断する人(=三流企業の中間管理職などで結構みかけることがあるタイプ)
5)自分が勝てそうにない相手について,その悪口を言うことくらいしか対抗手段が残されていない惨めな人(=自分の敗北を自分で認めたことになるということを正確に判断できないという愚かさを有することを対外的に顕著に自己表現する行為)
※ 名誉毀損罪や業務妨害罪等により有罪判決を受け,長期間服役すべき典型的なタイプ
6)商売上の都合その他の都合から,潰す目的で悪口を言ったり風説を流したりする人(=明らかな業務妨害行為)
※ 悪口や風評によって評判を落とし,経済的に行き詰まらせたり社会的に厳しい状況に追い込んだりすることが目的なので,このような犯罪行為を実行する者に対しては,告訴・告発で対応せざるを得ないが,状況のいかんによっては,正当防衛行為として,殺傷行為(暗殺等)で対抗せざるを得ない場合があり得る(←殺人の場合には,通常は,過剰防衛として扱われてしまうことを覚悟しなければならないだろう。普通の裁判官には,追い詰められた者の心理を推測することは不可能であるし,仮に推測できたとしても法秩序の維持を優先せざるを得ないので,「正当防衛として無罪にはできない」という心理が常に強く働くことになる。)。
7)その他これらに類する者
さて,私は,H氏の能力を高く評価しており,信頼している。それゆえ,私は,H氏に対し,必要に応じてかなり難しい仕事でもやってくれるものと期待して依頼してきたし,H氏は(期待に反することなく)どんなに難しい案件でも常に適切に対応してくれたと思っている。私にとっては,ありきたりの評価基準など一切何の役にも立たないので,私の期待値を充足しているかどうかだけを基準にしてものごとを判断している。H氏は優れた人材の一人だと思う。
しかし,結局,H氏の件については,議論しても仕方がないことなので,私がさっさと降りることにした。
ついでに,この機会がちょうど良いタイミングだと思ったので,様々な役職等を一斉に辞退し,自分の研究だけに専念することにした。
これまでの様々な人生経験の中から,「議論は何も産み出さない」ということを理解しつつある。
あまりにもレベルの低い人々の中では議論は意味がない,または,議論を成立させることができない。能力的に高い人の集団の中にあっても,上記1~7のいずれかに該当する者が一人でも混入している環境では,冷静な議論が成立しない。
というわけで,雑事には一切関与せず,黙々と調査・研究・考察を継続し,自分の考えがまとまったら専門論文を書いて刊行するという古典的なスタイルが最も生産性が高い研究方法だということを明確に自覚しつつある。
| 固定リンク
« Pirate Bayの創設者の一人Gottfrid Svartholm Warg氏がカンボジアのプノンペンにおいて著作権侵害の罪の容疑による国際指名手配に基づき逮捕されたようだ | トップページ | たいていの人は自分が既にパブリッククラウドの利用者の一員であることを知らない »
コメント