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2012年9月25日 (火曜日)

金融機関等のコンピュータシステムで発生した内部犯罪では,監視する側の管理者が犯罪者である場合が多いとの調査結果

下記の記事が出ている。

 Companies Need To Watch The Watchers
 dark READING: September 24, 2012
 http://www.darkreading.com/insider-threat/167801100/security/attacks-breaches/240007900/companies-need-to-watch-the-watchers.html

常識的に考えてみても,末端の従業員が最大限の非違行為を実行したところでたかが知れている。大きな金額に及ぶ重大犯罪を実行するには,それなりのポストと権限を要する。

だから,実は管理者の側のほうが危ない場合がある。とりわけ,組織のトップが「悪」である場合がそうだ。

現実問題として,大きな脱税事件や粉飾事件では,組織のトップが関与しない場合など基本的にあり得ない。

しかし,いつも述べることだが「神の神はいない」。

マネジメントシステムが万能ではあり得ないことを示す最も典型的な犯罪類型であり,ここではマネジメントシステム以外の方法による社会的統制が必要となる。

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