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2012年9月19日 (水曜日)

工場から労働者が消滅する日が近づいている

ロボットの開発が著しい。いずれ全てのタイプの労働者を必要としない日が来るだろう。下記の記事が出ている。

いつも書くことだが,経営者にとっては労働賃金や雇用保険等の負担や人的リスク等を減らすという意味でロボットの導入にはメリットがある。

しかし,世の中の人間の大半は経営者ではなく労働者だ。そして,その労働者が消費者として商品を購入しサービスの提供を受けている。その労働者の大半がロボットによって仕事を奪われてしまうと,賃金収入がなくなるから消費者としての購買力もゼロとなる。つまり,全ての商品やサービスが全く売れない日が来ることになる。かくして全ての企業がつぶれるしかなくなる。

要するに,誰か一人だけ商業的利益を得る,または,誰か一人だけが商業的利益を独占するということは,原理的に不可能なことなのだ。

企業経営者と労働者(消費者)とは相互に寄生しあう関係にあるのであり,それが人類の生態系の基本を構築しているのが現代だと評価することも可能だろう。寄生相手の片方が消滅すれば他方もまた消滅を免れない。

こういう単純明快なメカニズムを理解できない者のことを「馬鹿」という。

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