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2012年9月18日 (火曜日)

中国:クラウドコンピューティングの導入が加速

下記の記事が出ている。

 Cloud Computing in China
 SYS-con: September 17, 2012
 http://www.sys-con.com/node/2361344

私見によれば,このことの結果として,中国の国防力がどんどん低下していると考えることができる。集中処理をしているセンターを攻撃すれば,一挙に何万というサイトを壊滅することも可能だ。普通のハッカーでは無理でも,高度なハッカーやNation Sponsored攻撃の場合には可能だろう。また,いざ戦争になれば,ミサイル攻撃や爆撃などによる攻撃対象を絞ることができるので,攻撃側にとっては,相手国におけるクラウド化の高さは攻撃の容易さや効果を高めるために絶大の効用を有するということができる。もともと東西冷戦における攻撃対象を分散化して被害を少なくするためにコンピュータシステムの分散化が進められたので,クラウドによる処理の集中化は実は国防的観点からはまるでナンセンスなだけではなく極めて危険なやり方であることになる。

とはいっても,中国も馬鹿ではないから情報セキュリティを確保するための方策を講ずるだろう。

しかし,それにはコストがかかる。

現在のように排外的な態度を強化していると,外国企業がどんどん逃げ出すことになるし(←日本企業の次に攻撃されるのは韓国企業だろうか,その次は米国企業か・・・と誰でも考えるはずだ。攻撃される前に資産の破壊・減少を最小限に食い止めることも経営者としての非常に重要な義務の一つだ。),そうなると大失業が発生することは当然のこととして,それでなくてもひどい状況にある経済が一挙に悪化することが予想されることから,コスト負担などできなくなってしまうのではないだろうか?

しばらく様子を観察し続ける必要があると思われる。

 

[このブログ内の関連記事]

 中国:スマートGRIDの急増と共に情報セキュリティのコストが異常に増加
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/grid-7c5d.html

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