フランス:イスラム教の教祖マホメット(ムハンマド)の漫画を掲載していたサイトが攻撃を受け,ハックされたようだ
下記の記事が出ている。
France: Charlie Hebdo Website Hacked over Prophet Mohammed Cartoons
International Business Times: September 24, 2012
http://www.ibtimes.co.uk/articles/385931/20120919/charlie-hebdo-website-hacked-prophet-mohammed-cartoons.htm
同様のことは,以前,日本製のゲームコンテンツ等の中でイスラム教徒の逆鱗に触れるような部分があったことから起きたし,目下,米国の映画作品の中でイスラム教徒を馬鹿にするような内容の部分があったことから世界規模で大変な騒動になっている(その遠因としては,米国の無人機が自由自在にイスラム圏内の空を飛びまわり,米国によってテロリストとして指定された者をミサイル攻撃するようなことが日常化していても,黙って我慢しなければならないことに対して,主権侵害とかそういった難しい法理論のレベルではなく,かなり素朴かつ普遍的な疑問がその地域の人々の心に根付いているという事実があると考える。それは,ギリギリまで押さえつけられたバネのようなものなので,何かトリガーになるような重大な出来事があれば,たちまち暴動等の反米的行為が発火することになる。そして,一度燃え出すと,鎮火させることは極めて難しい。だから,技術上他国の主権を簡単に侵害することができるとしても,露骨にそれを実行することは,結果的に重大な国際的な損失を招くことになるから,政治的にも経済的にも得策であるとは言えないことになる。)。
Pakistani minister faces heat after offering a reward for the death of anti-Islam filmmaker
Daily Mail India: 24 September, 2012
http://www.dailymail.co.uk/indiahome/article-2207974/Pakistani-minister-faces-heat-offering-reward-death-anti-Islam-filmmaker.html
Pakistan Railway Minister Offers $100,000 Reward For Killing of Anti-Islam Filmmaker
International Business Times India: September 23, 2012
http://www.ibtimes.co.in/articles/387098/20120923/pakistan-railway-minister-offers-100000-reward-killing.htm
いろんな考え方があり得ると思うが,どの宗教にしても(宗教団体を装う悪徳組織のような完全な偽宗教でない限り)信教の自由はあるので,自分と異なる宗教またはその信者を軽視したり蔑視したりすることは法律上許されることではないし,少なくともそのような内容のコンテンツを作成することは賢いことではない。
[追記:2015年1月8日4:10]
関連記事を追加する。
パリ、テロ警戒レベル最高に-週刊紙襲撃で少なくとも12人死亡
Bloomberg: 2015年1月8日
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NHT3OE6KLVRR01.html
Paris attack: No 10 says UK to work closely with France
BBC: 7 January, 2015
http://www.bbc.com/news/uk-politics-30709152
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